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2017年 06月 25日 ( 1 )

野萱草

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萱草に日ざしさゝやく午後のわれ病みおり翼なき歌かきて
                        寺山修司「空には本」


寺山修司は、若くして腎ネフローゼで長期入院をし、
四十歳を過ぎてから肝硬変の悪化を繰り返して亡くなるのであるが、
この「病みおり」はむしろ明るいイメージである。
若い日のネフローゼによる入院であろう。
病むゆえに「翼なき歌」しか書けないと嘆いてはいるが、
どこまでも昇っていくような自在さを持てない悩みを吐露してはいても、
切羽詰まったところのない歌であり、
明るい午後の日ざしががあくまでも若い。

                        短歌と花 歌人 永田和宏~より



我が家の片隅で野萱草が咲き始め
同じころ届いた華道誌7月号に掲載された一部です。
物書きとして多彩な才能を持った寺山修司氏。
陰ある風貌が印象深いくらいしか私には浮かびませんが
この短歌評を読んで、何かホッとしたような、救われたような~
そして、この限りある言葉の並びの奥まで見据えてしまう
歌人永田和宏氏の洞察力も驚きです。
だから、俳句や短歌の世界は面白いのだろうなとぼんやりながら薄日が射したような日でした。


因みに、野萱草~一重咲き
    藪萱草~八重咲き

    
庭の野萱草の一種生けにトライしてみましたが大苦戦!
短歌同様、奥深く手が届かずでした。涙・涙




























by budoudana-de | 2017-06-25 22:10 | 園芸 | Trackback | Comments(4)

平凡な田舎暮らし。毎日の嬉し、楽し、気がかり、感じたことを綴ります。お花に触れていると幸せを感じます。


by 茜