内蔵の無双障子
2018年 01月 06日
フラッと立ち寄った町内のお土産屋さんで出会った「素敵」です。
店舗の奥にある重厚な黒漆喰外壁の内蔵に導かれました。
板敷きで白漆喰の部屋はかつて商品倉庫として使われ、
その奥は主が大事なお客様をもてなす座敷蔵として使われていたということです。
座敷蔵内は京壁でしょうか?長い年月で褐色に変色したのかと思われますが・・・
そこを仕切るのがこの障子。
無双障子というのだそうで、二重になった障子がスライドします。
ふたつとないという意味を持つ優れた伝統建具です。
換気扇等ない明治時代の建造物ですので、蔵内の換気もこうした工夫を
装飾を兼ねながら贅をこらしたのでしょう。
こうした機能を備えたモダンがあるんですね。
素敵と思いました。
明治から大正時代に渡って造られ、職人たちも技術を競ってきたのでしょうね。
ここでは欄間の細工が唯一斜め山形のリズムを見せています。
クロス張りだらけで、反響効果著しい我が家とはまるで異次元です。笑
当町に現存し公開されている内蔵は他にもたくさんありますが、
このように内部の写真撮影が許されいるところとそうでないところがありますので
お気をつけください。
by budoudana-de
| 2018-01-06 22:39
| フォト 日記