友の川連漆器(秋田県湯沢市)作品
2016年 12月 14日
艶消しのお吸い物椀それぞれの蓋を開けてみたら・・・
淡く固い莟、膨らみを増し弾ける気配、やや咲き始め、満開、花びらが散るころの
五つのパターンで構成され、最後一客の桜散るではお椀の底に散った花びらの薪絵が施されています。
お椀の内側は艶を出し、外との対比も楽しく心憎く、
作者(中学の同級生)の思い入れがいかんなく発揮されているようで
見せてもらいながら唸りました。
本来、木を削り器をかたどる工程を専門にしているのですが、
薪絵への挑戦も時折猛烈に発情(笑)するようで、
今回も県展に向けて秘かに、しかし、熱く作業を進行させていたようです。
大賞は逃したものの、紙面に彼の名が輝かしく掲載されており(次の次辺りに)嬉しい限りです。
「皆は誇り高く暮らしているだろけど、俺は埃にまみれて暮らしているんだよ。」と~
彼の作業場です。
情熱の放射、イメージを形に作り終えるまでの彼の眼差しを想像したとき
悲喜こもごもの生活で疲れがちな日常を一括するパワーをもらえたような気持ちになります。
by budoudana-de
| 2016-12-14 22:08
| フォト 日記