加速し始めた~3 鳥海山麓 ・冬師(トオシ)湿原 その2
2016年 04月 07日
遠くで美しい稜線を見せてくれる山も間近で見ると
激しい隆起やその後の崩落等で形作られたものだと思い知らされます。
なだらかと思っていた稜線の下は大きく崩落したカルデラなのでした。
鳥海、デッカイドォォォ~~~~~!
冬師湿原の看板を折れて暫くするとすすき野が開け、黒褐色の火山岩が点在し始めました。
そうなるとワラビ等山菜も元気に顔を出しはじめるのでしょう。
原野もこうした人の手によって命の循環がなされるんですね。
木々をなぎ倒し、焼きつくした・・・
土と緑の薫る田園、湖沼とは様相が一変して枯れ色。
地べたに押しつぶされたススキを見るにつけ
つい先だってまで一面雪に覆われていた様子が想像できます。
もっと先へ進みます。
噴火でできた窪地はいつしか水が溜まり沼に、そして湿原を作っています。
ここまで来るともう言葉もなく
初めて見る大自然に立ち尽くすばかりです。
「見てしまった!」
むしろ山らしいといえるのかもしれません。
いやはや、圧倒されます。
これから季節が進み展開する景色、動き始める植物もきっと魅力に溢れることでしょう。
そして、ここで満天の星を見上げたら感動でグジャグジャに泣けるでしょうね。
用心して水辺へ近づきました。
ああ~
もう帰る時間が迫りました。
さよならです。
・・・・・・・・
夢見心地で下りてきた先にはキラキラ輝く日本海が。
自然がそのまま存続するのは難しく
でも、手つかずのままでは荒れ放題で後に無残なことになります。
道さえあれば
誰でもこうして自由に目的地まで行け、
自然のごく一部だけではありますが実際に触れて、感動をもらえる。
本当にありがたいことと感じました。
欲張って長編になってしまいましたが
お付き合いいただいた皆様には心から感謝申し上げます。
end
by budoudana-de
| 2016-04-07 11:14
| 自然